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Living Through Another Cuba

 Black Sea [2001 Reissue].jpg
 XTC / Black Sea (1980)

 「1961年のキューバ再び・・。僕ら資本主義に生きてる豚!」
 そうXTCが歌ったのは、35年も前のことだ。だが今になってもなお、ボクら自身がろくでもない日常に生きているのは少しも変わらない。

 闘いのない日本には、キューバ革命の英雄ゲバラをあしらったT-シャツがファッション・アイテムとして流行ったりもした。
 しかし、クラッシュのアルバム・タイトルが『サンディニスタ(ニカラグア民族解放戦線のこと)』であったり、70年代中頃までのスプリングスティーンがゲバラみたいな風貌であったりと、そんなことは、東京の渋谷を歩く現代の革命家気取りたちにどう映るのか。

 長生きしたいなら、この日常を守りたいなら、そんな心意気など見せぬことだ。キューバの海岸で、アンデスの山奥で、銃に撃たれて死ぬ覚悟はあるのか。

 だが、革命家に必要なのは、無名であること、若いこと、であるらしい。まだその権利はあるということだ。精いっぱい生きたいのなら、この世界に名を残したいなら、必死に戦って、どこかで死んでしまえ。

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コメント 2

ノエルかえる

こんにちわ、XTC ファンです。 
「僕ら資本主義に生きてる豚!」と言う所、
歌詞の「 we are piggy in the middle 」でしょうか? 
あれは、イギリスの子供の遊びで、
中に挟んだ子供の頭の上をボールを両側から取られないように
投げ合う、と言うものです。
イギリスの上空をアメリカとソ連がミサイルを投げ合っている感じでしょうか? 
アナザー・キューバも、両大国に挟まれた島国のイギリスと言う感じでしょうか? 

では、 
( コメントの送信、繰り返しているかもしれません、すみません )
by ノエルかえる (2015-07-29 09:39) 

さいきちep

ははーん、なるほど!
そんな遊びがあったんですね!

改めて歌詞(英詩)を見ると、たしかにパーソナルな詩のように感じられてきました。
で、比喩で使っているんですね、うーん、なるほど!

XTCは思い出のバンドで、本当によく聴きました。
12インチ盤(Grassとのカップリング)の『Dear God』も持ってるんですよ!
この『Black Sea』は、名作揃いの彼らの中でも、ベストに挙げられるくらいのアルバムですね。

前の日に映画『モーターサイクルダイアリーズ』を観て、
若き日のゲバラを観ていたら、真っ先にこのアルバムを思い出したのです。
くしくも、アメリカとキューバの国交正常化のニュースが流れていました。
英雄たちは半永久的に生き続けるんだな、と思いました。

by さいきちep (2015-07-30 02:00) 

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