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Right Here (Human Nature Remix)

 It's About Time.jpg
 SWV / It's About Time (1992)

 Sister With Voices。彼女たちの残した功績はあまりに大きい。
 90年代に入り、ミュージック・シーンでは偉大なソウル・ディーヴァ「アン・ヴォーグ」が新たなガールズ・ソウル・グループの扉を開き、SWVが歴史に残るシングル『Right Here』をリリースして、モータウン時代とはまた違うガールズ・ソウルの世界を確立させた。
 この後、TLCやデスティニーズ・チャイルドがモンスター・ヒットを連発し、90'sソウルのみならず、ミュージック・シーン全体をリードしていくことになる。
 SWVはその初期、抜群の歌唱力とブラック・コンテンポラリー譲りの美メロ、絶妙にブレンドされたヒップホップの乗りの良さで、90年代型ガールズ・グループの礎を築いた。

 彼女たちの代表曲にもなった『Right Here』には、オリジナル版とともに、マイケル・ジャクソンの『Human Nature』のフレーズをサンプリングした「Human Nature Remix」があって、こちらの方が大ヒットした。
 後になってみればそれが低迷してしまったマイケル自身の存在を再び多くの人に知らせる結果になったし、『Human Nature』が数多くのアーティストにカバーされるきっかけにもなった。
 彼女らがこの曲を歌う時、イントロの部分で「マイケル・ジャクソン、ありがとう」とラップ調に叫ぶ姿を見たことがあるが、とても感動的だった。

 曲の中では、こう歌われている。
 Love will be right here
 Be right here
 No fear, have no fear
 No tears, love is here

 ノー・フィアー、ノー・ティアーズ。
 愛はここにある。
 そう願わずにはいられない。

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