Thank You For A Good Year
Alexander O'Neal / My Gift To You (1988)
年末も押し迫ったこの時期になると、いつも同じ曲を聴く。
ヒューマン・リーグの『Love Is All That Matters』と、アレキサンダー・オーニールの『Thank You For A Good Year』。
どちらも隠れた超名曲で、高校生の時に作ったベスト・テープの最後の2曲だった。R&Bを基調としながら、ニューウェーヴに洗練されているのも共通している。
当時のサウンドを思い起こさせながら、それでも不思議と時代を超えて響くのは、大切なことはいつまで経っても普遍的で変わらないからだろうか。
良き一年をあなたに感謝します。
その祈りは、どこかへきっと届くのだろう。
It's Code
Janelle Monae / The Electric Lady (2013)
このアルバムに収められた『It's Code』は、まさにクリスマスにぴったりな曲。
いつか夢見た未来。
Yellow Magic
電子音のピコピコしたサウンドと同様、一見軽いように感じられるテクノだけれど、それは軽さに見せかけた一種の冷静な批評眼と熱さの照れ隠しでもあった。
だからその裏には、本当は膨大なメッセージがあったのだ。
No one to care, won't you come stay with me because I love you so
デバージは自分にとってどの季節に聴いてもぴったりのベスト・グループだけれど、クリスマス前のこの時期に聴いても、もちろん素晴らしい。
特に『Stay With Me』は何百回聴いたか分からない。
素晴らしいメロディに美しいコーラス、夢のような瞬間と、ミステリアスなフェード・・。
美しいサビでは、こう歌われる。
Won't you come stay with me because I love you so...
なぜ何百回も聴くのかって?
好きだからさ・・
歌詞にあるように、理由なんてそれだけ。それでもう十分だ。
半永久的に色褪せることのない、永遠のマスター・ピース。
Walk On The Wildside
先日、ルー・リードが亡くなった。自分の音楽史の中で、もっとも影響を与えてくれた内の1人だった。
でも、彼は自分の中では、もうとっくの昔からレジェンドになっていて、生きていても死んでいても同等なのだ。だから、これから先だって、いないのではなく、ずっとい続けるのだ。33回転の、レコードの中で。
ルー・リードのメッセージの中で、最高なのは、やはりあのフレーズだ。
「Walk On The Wildside」
そう、ワイルド・サイドを歩け!