Crazy From The Heat
David Lee Roth / Crazy from the Heat (1985)
まさに飛ぶ鳥も落とさんばかり、快進撃だった頃のダイヤモンド・デイヴ。
アルバム『1984』もシングル『Jump』も特大ヒットして、ロック・スターはすぐそこに、手を伸ばせば確実に届くその場所にあったのだが・・。
ヴァン・ヘイレンはやっぱりダイヤモンド・デイヴでなきゃ、と言う人は多い(まあ、自分の周りでは)。
このシングル盤は、そんなデイブ・リー・ロスが最も輝いていた時期の、小憎らしいくらいハマるカバー曲集。
特にビーチ・ボーイズの『California Girls』は、洒落やお遊びなんかとは違う、かなり本気度の高い名カバーで、コーラスにクリストファー・クロスまで担ぎ出し、美しいサビパートを作りつつ、全編にご自慢のデイヴ節が炸裂する。
これが本当に夏にぴったりで、改めて聴くと、「ほんとに彼はロック・スターに相応しかったんだよなあ・・」と感慨を覚えずにはいられない。
ダイヤモンド・デイヴよ、あれからいったい何処へ行ってしまったんだ。
まったく。
いや、もう何年かは、活躍するのだけど。
そのままヴァン・ヘイレンにいて、アルバムを出してくれていたらなあ・・。
彼はこう歌っている。
「素敵な女の子がみんな、カリフォルニア・ガールならね・・」