さあもう ぼくらはゆくよ
出会いは風のようで 別れは雨のようで
すべてのことあるままに 流れてゆくもの
昨日は愛をうたい 明日涙をうたう
誰も同じところへ とどまることはない
いまぼくらはここに 立ち止まれないんだ
もう何もいわないで あなたを忘れない
さあもう ぼくらはゆくよ
ひととして生まれてきて ひととして哀しんで
ひととして愛し合い それぞれの道へ
何処かでいつかは 会えるかもしれない
もう何もきかないで ためらう心消えた
もう何もいわないで あなたを忘れない
さあもう ぼくらはゆくよ・・
Town & Country
Bibio / A Mineral Love (2016)
今日初めて、このアーティストの『Town & Country』という曲を聴いたのだが、あまりに素晴らしすぎてずーっと聴いている。
懐かしい何か。それでも前に進んでいく何か・・。
Voyage au bout de la nuit
フェルディナン・セリーヌの『夜の果てへの旅』。
セリーヌは最大の反逆作家で、不遇のうちに生涯をかけて闘ったうえに破れた人、と言われている。さらに『夜の果てへの旅』は、20世紀最高の作品の一つとも。
『夜の果てへの旅』の冒頭で、彼はこう言っている。
「旅に出るのは、たしかに有益だ。旅は想像力を働かせる。
これ以外のものはすべて失望と疲労を与えるだけだ。僕の旅は完全に想像のものだ。それが強みだ。
これは生から死への旅だ。人も、けものも、街も、自然も一切が想像のものだ。小説、つまりまったくの作り話だ。辞書もそう定義している。間違いない。
それに第一、これは誰にだって出来ることだ。目を閉じさえすればよい。
すると人生の向こう側だ」