バニシング・ポイント(1971)
これはもう大、大好きな映画。
どこまでも疾走する1970年型ダッジ・チャレンジャー。あらゆるものを振り切り、自由へと爆走するが、その魅惑の車を駆る男には、ずっと切なさが交差する。
そして盲目の黒人DJ・スーパー・ソウル登場。痺れるまでの叫びが、その行く先を暗示する。
この作品は、意味やストーリーではなく(そもそも、そんなものはないのだが)、感覚で受け取れるかどうかなのだと思う。
最後の衝撃的な行動が分からない人には、永遠に彼の「Vanishing Point」など見当がつかないのだ。
あのラストこそ、自由(とその現実)の魂なのだと思う。
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