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When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around.

 Bring On the Night Sting 1986.jpg
 Sting / Bring On the Night (1986)

 ロック・ファンで、このアルバムをきっかけにジャズにはまり始めた人も多いのではないだろうか。
 それまでジャズなんて一切聴いたことのなかったティーンエイジャーの自分でも、さすがにこれはすごいぞ、と思った。
 今思えば、超一流ミュージシャンばかりを集めて行われたライブ・ツアーの音源が、すごくないわけがなかった。

 ブランフォード・マルサリス、オマー・ハキム、ダリル・ジョーンズといった、そうそうたるメンバーのサウンド。それが聴けるのは、ある意味ロックという巨大産業の副産物であり、最も勢いのあった頃のスティングの力技であり、やはり結果的には幸福な融合であったと思わざるを得ない。なにしろ、広大なるジャズ世界の、その第一歩目を記す道筋を作ってくれたのだから。

 アルバムの中ではやはり冒頭の『Bring On The Night 』が最高で、ケニー・カークランドの素晴らしいピアノが聴ける。
 ジャズが、同時に最高のダンス・ミュージックでもあることを、これ以上ないくらいのヒップな演奏が教えてくれる。


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